2022年10月 彼誰刻 -TASOGAREDOKI- (個展)

Tatsu44 個展
彼誰刻 -TASOGAREDOKI- at Gallery Z 上野
2022/10/19(水)~23(日)

個展を予定しています。
(グループ展はある程度経験していますが、個展はさすがに初です)

好きで撮っている「夕方~暮れ」という刻と
モデルさんの「馴染みのある街」というロケで、
ほぼ1年の期間で、11人のモデルさんに撮影協力頂いての展示です。

元々それほど写真・撮影に自信があるわけではないのに、
思いつきからの行動だけは無駄にあるタイプなので…
いずれにしても厳しい目でなく、優しい目でお願いします。
見に行くぞ、と言ってくれる人が居てくれれば喜びます。

思ったより反応頂けて嬉しい限り。

少なくとも展示用のデータは入稿完了しました(一瞬意図が伝わってない?と焦りましたが)。
で予定していた展示写真の図録、また補足のブック(モデルさん毎に作ったアザーカット含めた分)もすべて入稿済みです。紙に対しての勉強不足で、前半入稿分が少しアンダーっぽくなってしまって、後半分で修正するのもなと思って意識的に同じニュアンスで作ってるので、すべて自爆方向ですけど。
正直ブック関連はおまけです。ただ如何せん展示での出費のかさみ具合が激しく、少しだけ多めに刷っているので、買ってくれる人がいれば声掛けてください。

具体的な開場時間ですが
 19(水)・20(木) 1500-2000
 21(金)・22(土) 1100-2000
 23(日)  1100-1700
で予定しています。自分はすべての時間在廊予定です。
仕事は19、20は半休…のはずが午後イチで打合せの都合で早上がり。
(ただ会場にはいる、つまり会場でリモートワークw)
後ろの時間も20時にしていますが、ギリギリだけど見に行きたい、と連絡いただければ少し延長するのも大丈夫そうです。


展示モデル(協力頂ける方)

ツイッターアカウントでの告知、一通り終わりました。すごいメンバーだな…
1人目、柊里杏さん
2人目、ゆいさん
3人目、はせちゃんさん
4人目、小夜さん
5人目、心さん
6人目、きむかなさん
7人目、朝日奈まおさん
8人目、さいさん
9人目、小桜はるさん
10人目、日吉はなさん
11人目、きういさん

ということで、一通り告知も終わりました。
告知段階でのプレッシャーからか胃も痛かったですが(多分理由違う)
あとは展示して見てもらって、という感じですよね。


Gallery Z Ueno


開催報告

感想の前に、いろいろ新鮮さを感じて頂けたり評価?を頂けた展示形式の件について纏めておきます。

過去に同じようなことをしていた人もきっといるんじゃないかと思いつつ、同じようなことを考える人は多々いると思いますので、是非進化版としてネタを使っていただければ幸いです。

現地で見て頂いた方などには少し話をしたのですが…
何となく個展=額装なりゲタ付パネルで綺麗に並べて見てもらう、というのが自分の中であったのが正直です。
ただ、自身としての最初の妄想が壮大過ぎて(?)、沢山のモデルさんを並べる、1人当たり枚数少ないとそれはそれで…とよくわからないことに悩み始めて、しまいには「え、額60個とかって非現実的じゃない?」「印刷代値上がってゲタ付にするのも金額シンドイ」となったのが正直なところでした。

そこまでの間で毎晩のように27時(明け3時ですね)くらいまで呑みながらw悩み続け…しまいには週末は気が付いたら「あ、外明るい」なんてこともありました。

まぁその段階で、直貼りという選択肢に概ね方向が決まったものの、 定型サイズで貼るのって新鮮味ないよね、も正直。


もう1つ悩んだことは、展示会場の壁面都合です。
詳細は書きませんが難しいことが1つあって、そこをどうクリアするかで悩みまして、そこから出てきた妙案が「あ、横長サイズのブックを見開いた感じで展示出来たら面白そう」だったんです。
実はこれが「いっそA0で印刷オーダーして、4分割にカットしてもらえれば、展示の新鮮味とあわせて少し予算を抑えてが出来んじゃないか」ともつながった感じで。

その結果としてブックイメージの実現とあわせて、難しかった課題を、2部屋共通でクリアする技になった感じでした。
(ちなみに「電車の中吊り広告っぽ」という話もありましたが…多分あれもA3横×2枚ですよね…)

さて、そのうえで写真をどう紙の中に配置したかという話ですが…
それぞれのモデルさんの良さげな写真を、選んで並べてだと、縦横もまちまちになるし、と。
これも毎晩悩んで酒びたりになる要因でしたが(?)
・メインビジュアルを同じ高さに置く、そこにモデル名を書く
・サブビジュアルとして、告知で使った画を置く(若干一部の方は入れ替えましたが)
・縦横写真枚数を統一する(全部で7枚、横5枚、縦2枚)
・実は縦写真はほぼ引き、横写真がそれなりの寄り
ということで、すべて統一して、それぞれ見て行っていただいた際に、モデルさん毎に凸凹しないように、ということを考えてのものでした。

これこそ、統一フォーマットで見やすさを、偶然かな1週間前のOnly One展と繋がる感じで。

壁面イメージを考えてたときの図面(イメージ)
A0の入稿イメージ(=カット前)
実際に展示した状態

展示並びの件は…わかりづらかったかもしれませんが、入ってすぐの壁面が昨年秋頃、そこから時計回りで見て頂くことで季節が過ぎて、隣部屋で初夏から直近の秋の入りまで、ということでの11ヶ月の表現でした。

すべてを表に出してしまうと(隠しておいていい気もしますが)、実は最初の2人の分はまだ方向性が定まってなくて、明確には狙った時期の写真ではないです。なので「その季節っぽい服でお願いします」というお願いを一部追加でしています、ゴメンナサイ。
そのあとはまさしく、季節にあわせての撮影でした。

少し感想まで踏み込んだ内容になってしまうかもですが、今回のテーマ、入り口に貼ってまして、ブックの入りでも差し込んでて見てもらえてたかわかりません。
「晴れていれば陽が落ちて空の色が変わるころ
 街明りが大きく変わっていく時間
 何かしら馴染みのある街で」
の特に最後の1行をどう表現するか、が後出しじゃんけん的な課題だったかもしれませんが、現地で答え合わせ頂いた、今回のキービジュアルの写真(DMなどで使っていた横浜みなとみらいをバックにしたシルエット)が誰だったか、とあわせ、この画が撮れたことで「展示考えたい」「これに合わせたテーマで」と思ったのがきっかけだったのが事実です。


さて、初めて個展という形で展示をしてみた、という点についての総括です。

もしかすると現地で話をした内容と若干差分があるかもしれません…
ということで正確なことを改めて。

今改めて振り返ったところとしては、大晦日前日だったかに、いつも伺っているかどやで呑んでいた時に、ご一緒していたCan野さんが「Zで個展をしたい」と言い出し、それに面白さと羨ましさを感じて「あ、自分もやろっかな」「空き状況確認するね」と。
ある意味自分の退路を断つような感じで検討し始めた感じですが、どうも、その日の夜のうちに展示のテーマ・方向性を決めていたようです。

その段階で、半分くらいのモデルさんの候補を出して相談開始(大晦日の忙しい中になんて相談を投げるんだ、って話ですよね)、全11人の確定まではかなり調整が入りましたが、撮影場所の確定は思ったよりすんなりと決まった気がします、本当に助かりました。

DMやポスターなどで使わせてもらったキービジュアル写真ですが、別用でとある方(現地で見た方は答え合わせ出来たかと)のリク撮をお願いして撮影したものでした。
ただその件が諸事情でスケジュールが白紙になってしまい「これ、どこかで展示として出したいなぁ」…あ、協力してもらおう、と。そんな感じ(ユルイ)。


正直個展開催、という件、図録のあとがきページでも書いてた話(実はこのページと同じものも現地に貼ってましたが)、けっして勢いで発するものではないな、と理解・反省しました。
なお、そちらにも感想的な内容を書いていますので、もし図録を手にしてもらえるような機会があれば、読んでいただけると幸いです。

あと、ただでさえ個展という形で検討・準備しなければならないものが多い中で、図録とアザーカットのブックを全モデルさん分作成する、というもっと無茶なこともしてました。
もともと色々なグループ展でポートフォリオ兼アザーカットということでブックを置くことが多いんですが、流石にそれだと黒ブック11冊(それだけで気が狂った金額になる)のもあり少しブックづくりの勉強も兼ねて、と。
ただ如何せん不慣れなIllustratorとの闘いをしたり、で、地味に本来の展示写真の準備以上に時間を費やしていた気がしないでもないです。

(補足ですが、実は作成段階では部数も悩んで、最悪全部持出で、とも考えていました。なので図録が期間中に全部出てくれたのにはビックリでした。中身というより記念としてご購入いただいたものと思ってます。)

ただ展示方法とブック作成、という点が結果かなりリンクしていることにもなりました。


さて、期中は幸い天気が悪いこともなく、まさかの全期間でそれこそ黄昏時ともいえる空が見えたのでは、という天気でした。
なので大体この手のでよく言う「足場の悪い中」ではない状況に助かりましたが、「上野」という環境が、同じエリア・同じ期間で写真展などがあったわけでもないので結果的に、この展示を目的に動いてもらった(勿論買い物とかも…)のかなと、来廊頂きました皆様、ありがとうございました。本当に感謝しかありません。

いろいろ変わった撮影ができるわけではない、むしろいつも好きで撮影しているシチュエーションの延長としてのテーマということで。
また、隣のスペースに別のカメラマンの作品が飾られているわけではない、審査員やプロの人が見に来て、その人の傾向を見て寄せるのかどうかと悩むような必要もない(まぁ寄せるほど器用なことができるわけではないです)、自分が撮った写真でスペースを埋めるわけなので、それとはまったく違うプレッシャーがありつつも「自分ができることはこれ」を表現できたかなと。

無茶苦茶な発想のなかでも協力頂いた11人のモデルの皆さまにも、それこそ感謝です。こちらのお礼は改めて直接お話させてください。
今回のテーマは、今後の撮影活動としても継続できるかなと思っています。11人の方、またもしかすると新たな方にも相談をするかもしれませんが、その際はよろしくお願いします。

次?次なんて考えられないですよ…
だって12月、2月、3月、4月とグループ展が控えてるんですもん。


展示ポートフォリオ


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